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【PLC】KV-STUDIO【SCMP】文字列比較命令について

PLC

今回の記事では、【SCMP】(文字列比較命令)について紹介します。

【SCMP】文字列比較命令を用いることにより、文字列を比較/照合することが出来ます。CR2010などの演算フラグも用いることにより、その比較/照合結果が同等である/同等ではないという結果をラダーで作成することが出来ます

紹介しているプログラムは参考にして製作しても良いですが、装置(機械)損害などに関しては一切の責任を負いかねますので、予めご了承ください。また、製作時は必ずユーザマニュアルを熟読し、理解しながら製作を行って下さい
また、KV-STUDIOでは、命令言語上で”F1”を押すと、【命令語 ヘルプ】が表示されるので確認してください。

SCMPについて

  • 毎スキャン型 : SCMP
  • 1スキャン型 : @SCMP
”S1,S2”に入る文字列が、2000文字(NULLを含む)を超える場合、演算フラグのCR2012がONして、命令実行が行われません

SCMP動作例

ラダーでは以下のような動作となります。S1,S2に格納された文字列を比較して、演算フラグを確認して、この比較が正しい、正しくないを判断します。

お互いの文字列を比較/照合すると各演算フラグが起動します。(基本的に、SCMPとCR2009~CR2011はセットだと思って下さい)

  • CR2010 : S1,S2の全ての文字列が等しい場合にON
  • CR2009 : S1の文字列n番目のアスキーコードがS2よりも小さい場合にON
  • CR2011 : S1の文字列n番目のアスキーコードがS2よりも大きい場合にON

基本的には、SCMPの後ろにCR2010がON、またはOFFを見て判定をしています。

ラダー

では、例題としてSCMPを用いたラダー図を組んでみます。

例題の内容としては、S1とS2に保存した日付が同等か、同等ではないかを確認します。(今回の動作フラグは、常時ONとしています)

DM40、DM50に日付(文字列)を格納しました

上記のように、DM40とDM50が同等であれば、CR2010がONして照合OKと判定します。また、DM40とDM50が同等ではなければ、CR2010がOFFして照合NGと判定します。

さいごに

今回は、【SCMP】文字列転送について紹介しました。

  • S1・S2に文字列または、文字列を格納したデータレジスタを指定する
  • SCMPの後ろは、CR2009~CR2011を見て判定する
この記事を書いた人
雑魚FA

27歳からこの界隈に足を踏み入れて、日々勉強中の身です。当サイトでは主にFA電気制御に関することを発信していきます。記事についての質問、依頼などがありましたお問い合わせよりご連絡頂けると幸いです。

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