【MREADL】(ストレージ1行読出し命令)について紹介します。
この命令は、指定したCSVファイルの1行目のみを読み出す命令となっています。(この命令はKV-Nano端子台シリーズとKV-700/1000シリーズ以外に有効です。)
下図のように指定したCSVファイルの1行目を読み出すことが出来ます。
MREADLについて
【MREADL】について紹介します。
- 【S1】:CSVファイル名称
- 【D1】:読み出した文字列の格納先
- 【D2】:MREADLのパラメータの格納先
- 【D3】:通知ビット
次に、【MREADL】のパラメータについて紹介します。下図のように命令を実行する前にパラメータに数値を転送しておく必要があります。
今回の【MREADL】のパラメータについては、上図の数値としています。(この数値は必要に応じて変更する必要があります)
- 【D2】【D2+1】:1行目の読み出し位置
- 【D2+2】:読み出し上限バイト数
- 【D2+3】:システム予約(必ず0を転送する)
ラダー図
では、【MREADL】を用いたラダー図を紹介します。(下図が全体図です)
上図回路では、先にパラメータに数値を格納して、命令を実行します。上図のように複数の内容を読み出す場合は、1個目の読み出し完了を確認して、かつ、タイムラグを設けてから2回目の命令を行うと正常に読み出せます。
実際に回路を動作させると、CSVファイルから項目内容を読み出せたことがわかります。
さいごに
今回紹介した【MREADL】のポイントをまとめです。
- 【S1】: ファイル名称
- 【D1】: 読み出した文字列の格納先
- 【D2】: 【MREADL】のパラメータの格納先
- 【D3】; 通知ビット
また、連続して複数回【MREADL】を用いる場合は、1回目の通知完了ビットを確認してタイムラグを設けた上で、次の読み出しを行うと正常に行えます。