実務で、電気設計を行っていると、電気図面関係を製図することが多々あります。そこで、部品リストも図面枠を用いて管理することがあります。
そこで、エクセルで製作したデータをDraftsightに貼り付ける方法を紹介します。
エクセルで内容を製作する
電気設計を行っていると、制御盤や操作盤に使用する電気部品リストを作成する必要があります。
作成するにあたって、項目が必要です。例えば、機器名称や型式や数量などがあげられますよね。今回は下記の内容にします。
- 項番 No. (行の番号を示す)
- 記号 Symbol (盤内の記号を示す)
- 名称 Name (機器名称を示す)
- 型式 Type (機器型式を示す)
- メーカー名 Maker (メーカー名を示す)
- 数量 Qty (使用数を示す)
- 備考 Notes (備考欄を示す)
エクセルに打ち込む
まず、エクセルに上記の内容を打ち込む前に、下記の内容を決める必要があります。
- 何行目までをリストとして作成したいのか
実際に図面とする時、図面も印刷できる範囲は有限ですので、ある程度は決めておく必要があります。仮に、100行とかにすると印刷後、とても文字などが小さくなるため現実的ではありません。
ここでは、40行を上限として設計して作成していきます。
エクセルを作成してみた(枠のみ)
各行/列に上記の内容を入力しました。ここで、【G列】と【41行目】以降については【非表示】を選択してください。
下記は実際に機器リストを入力したものとなります。
文字のテーブル化
次に、図面枠にエクセルで作成したリストの内容を貼り付けます。Draftsightでは、エクセルの内容をテーブル化して図面枠に貼り付けることが出来ます。その方法を紹介します。
作成したリストの内容を【全選択】をして、コピーをします。
次は、【メニューバー】の【編集】を選択します。
【編集】のプルダウンの中に、【選択したフォーマットを貼り付け】を選択します。
さらに、【貼り付け】にチェックをして、【文字をテーブル化】を選択します。
その他の【Microsoft Excel ワークシート】を選ぶと、エクセルが貼り付けられます。(図として)【文字】を選択すると、文字のみが貼り付けられます。【Bitmap】を押すと、エクセルの内容がビットマップとして貼り付けられます。
【OK]】を押すと、テーブルが表示されて、それらを貼り付けます。
テーブルの設定
図面枠の余白スペースで、【右クリック】を押すと、下図の左側の様子が表示されます。【作図オプション】を選択して、【作図スタイル】の【テーブル】を選択します。
貼り付けたテーブルの調整設定
【文字をテーブル化】を実施して図面枠に貼り付けまで完了した状態ですが、テーブルの列の幅や行の高さ間隔がそれぞれ異なるので、ここでは調整設定について紹介します。
今回はそれぞれの設定値を下記の通りしてました。(参考までに)
さいごに
- 前提として、部品リストに何を表示したいかを考える(項目や、行数など)
- エクセルで部品リストを作成する(不必要な列/行は非表示)
- 【文字をテーブル化】を選択する
- テーブルの列/行設定を微調整する